金葉集（きんようしゅう）は、平安時代中期から後期にかけて活躍した歌人である藤原定家（ふじわらのさだいえ）によって編纂された日本の勅撰和歌集（ちょくせんわかしゅう）です。勅撰和歌集とは、天皇や摂政などの公的な機関によって編纂され、特定の時代の和歌を収集し、その中から優れた作品を選んで収録したものです。

『金葉集』は、13世紀初頭に定家によって完成されました。その名前の由来は、「金の葉」の意味であり、この和歌集が美しい和歌や貴重な作品であふれていることを象徴しています。

この和歌集は、宮廷の文化や歌風を反映しており、平安時代後期の和歌の流れを伝える重要な文献の一つです。また、『金葉集』は後の和歌の発展にも影響を与え、その後の勅撰和歌集の編纂や和歌の発展において基盤となりました。