琴後集(ことじりしゅう)とは?

admin 24 Days+ 21

琴後集(ことじりしゅう)は、日本の歌舞伎(かぶき)舞台で用いられる言葉や言い回しの一種です。これは、江戸時代の俳優・市川團十郎(いちかわ だんじゅうろう)が創始した言葉で、江戸言葉や町言葉を中心に、俳句や狂言のような言葉遊びや古今のことわざ、さらには漢詩や民謡などから引用された言葉を交えて、舞台上での会話や演技に彩りを添えるために用いられます。

琴後集はその独特な言葉遣いと表現が特徴であり、しばしば俳句のように韻を踏んだり、句読点を置くことでリズム感を生み出したりします。これによって、言葉のリズムや響きが舞台上での演技に一層の迫力を加え、観客の興味を引きつける効果があります。

琴後集は歌舞伎の舞台において、登場人物の性格や立場を表現する手段の一つとして重要な役割を果たしています。また、その独特な言葉遣いや表現は、日本の言語文化の一端を象徴するものとしても広く愛されています。
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